東洋医学の将来性について

東洋医学とは鍼灸やあんま、漢方などを用いて自然治癒力を高めて根本的に体調を改善していく医学のことです。薬剤や手術などによって治療する西洋医学と比べ、体の負担が少なく年齢層も選びません。また、様々な疾患や症状にも効果があるため、近年では需要が高まっています。

超高齢社会において、高齢者の健康維持は豊かな老後のためには必要です。例えば、体に不調があるものの検査では異常がない場合、そのまま放置すると気づかぬうちに病気を発症する可能性もあります。東洋医学では、そうした病気を発症する前の段階で対処していくのです。それにより、健康寿命が伸びたり、医療費の削減にもつながったりします。また、高齢者はいくつもの病気を抱えていることも多く、複数の薬を飲んでいる場合があります。一方、漢方は一錠で多数の症状に対応できるケースもあり、薬の量が減り医療費を安く抑えられる可能性があるのです。

東洋医学は病気だけでなく幅広い分野での活用が期待されおり、将来性があるでしょう。例えば、女性の悩みであるシワの改善や小顔効果、お肌の調子などへの効果が期待できるものもあります。さらに、スポーツの分野でもパフォーマンスの向上や怪我の予防などで活用することも可能でしょう。そのほか、在宅医療や介護福祉施設などでの活用も考えられます。このように、超高齢社会においての健康維持と、美容・介護・スポーツの分野においても需要が高まっていくと予想できます。