医学の考え方には、大きく分けて西洋医学と東洋医学の二つの考え方があります。西洋医は、薬や手術などで病気をピンポイントに治療していく考え方ですが、東洋医学は鍼灸や漢方などを使い、常日頃から病気を未然に防いでいくという考え方のもとで進化してきました。日本では明治時代以降、西洋医学の知識がないと医師として開業することができなくなったため、東洋医学の知識があっても、それだけでは医療行為を行うことができなくなりました。これにより、現在では医療といえば西洋医学という認識が一般的になりましたが、西洋医学の詳細についてはあまり知られていないのが実情です。
西洋医学とは、病気の原因となるものを調べ、薬を投与したり、手術を行うことで原因となるものを取り除いていく考え方です。これにより、患者自身が自覚症状のない病気を発見することができたり、悪い部分を集中的に治療することが可能であり、短期間での回復が見込めます。しかも、現在その精度は、科学の進歩に伴い大きく増しています。
例えば、CT検査では、目視できない脳出血や肺炎などを見つけることができますし、MRI検査は骨や歯、人体の異常などをピンポイントに発見することができます。これらの医療機器をはじめ医療技術は年々発展しており、薬や医療機器が進化することで、これまで治療が難しかった病気にも対策が講じられるようになってきました。西洋医学の発展は、病気から人々を守り、より良い生活を送っていく手助けになっており、現代人の健康を守る要になっています。